旅重ねのおきなわ - 金城昌太郎さん

どの出張にも、出張と銘打っているだけで、実は遊びに行っているんじゃないか、という疑惑がある。沖縄については、もはや疑惑ではない。

 

沖縄は来るたびに、新たな発見によって、その記憶に新しい色を重ねる。

 

20代の頃に日本民藝館でみた紅型の美しさに心打たれ、訪れた紅型工房があった。金城昌太郎さんの工房である。

 

沖縄のshoka:さんで一緒にワーペンウエフト沖縄を開催し、旅仲間でもあるヤンマ産業の山崎ナナさんが、紅型を見にいく所用があり、ある工房を訪問したのだが、金城さんの工房もお近くときき、突撃で再度お邪魔してみた。

 

20年前と変わらない風貌と穏やかな物腰。私の苦手なハブの話を熱心にしてくださったのを覚えていると伝えたら、アトリエの奥にハブが出たと実物大の画でご説明くださった。

 

 

20年前に、当時の自分としては大枚をはたいて金城さんの紅型を分けていただいた。古典柄ではなく、パターンになった赤瓦にデザインを感じた。

 

 

今回、そのデザインの背景に、人や自然に対する慈しみのこころから、たくさんのデッサンを手がけられていたことを知る。

 

 

古きを踏襲するのみならず、古きに倣って新しきことを手がけられる姿勢は、アジュラックにも通じる。アジュラックの方々の営みのお話をすると、熱心にきいてくださった。僭越ながら、当日私が使っていたアジュラック布を気に入られたので、プレゼントさせていただいた。

 


その話を、20年前に一緒に旅した友人に伝えたら、若かりし頃の私は、金城さんの竹笛の音に涙していたそうだ。

 

自分は覚えていないことで、また旅の記憶が濃く蘇った。

 

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