インダスのミツバ印

中南米と並び、世界の綿花の原産地といわれるインド。

 

その歴史はとても古く、紀元前5千年から3千年頃には、インダス川流域で綿花栽培、綿織物の生産がはじめられていたそうです。紀元前2500〜1800年ごろのモヘンジョ・ダロ遺跡(現在のパキスタン)では茜染めの布片が出土しており、それが確認されている最古の布片だとか。同遺跡から出土した神官像には、今みても斬新・大胆なミツバ文様の布が刻まれています。

 

 

マジメな顔してポップなミツバ柄の布巻いている、このコントラスト。これは当時一般的な柄だったのか、この神官が好んだトレードマーク(ミツバ印)だったのか。今となっては知るすべもありませんが、現代インド人にも引き継がれる豊かなアソビゴコロを垣間みるようです。

 

出典:History of Indian Textiles / Calico Museum of Textiles
画像:Wikipedia

 

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