ラバーリートートバッグ

 

様々な民が入り混じり、互いに素材や技術を磨き育まれてきたカッチの布文化。

そうした共同仕事を現代に蘇らせるべく、CALICOが構想し、現地のNGOのQasabとKhamir、織りのヴァンカル、アジュラック染のカトリーと共同で、「現代の伝統」をつくるために始められたのがラバーリー・プロジェクトです。

インダス文明の時代から伝わるというコットンの在来種カラコットンをヴァンカル(織り師)が織り、CALICOがカトリー(染め職人)にお願いしてお作りしているアジュラック布の残布を使って、デバリヤラバーリーの女性たちがめいめいのデザインでアップリケ・刺繍を施しています。

それらは元来婚礼衣装やダウリー(嫁入り)バッグに施されてきた技術でした。ところが近年、女性たちの中で長い歳月をかけて完成度の高いものを作る傾向が高まり、それが原因でコミュニティ全体の晩婚化が進んでしまいました。そこで長老(女性)たちが話しあい、婚礼衣装にアップリケや刺繍を施すのを自ら禁じました。それでも刺繍は、土地に執着しない砂漠の民にとって祖先や同族と繋がるひとつの手がかりであります。

カッチはアンティーク布のコレクターの中では有名な場所ですが、今作られている一点もの作品ひとつひとつにも、作られた方々のエネルギーが込められております。このあとはお求めいただいた方の手でさらに佳きものに育てていただければと思います。

バッグの持ち手部分には、ひとつひとつ、アップリケ・刺繍を担当した女性の名前がグジャラート語で入っています。

○こちらはオンラインでご紹介中です(3/4時点)

pic 1-5 by Haruhi Okuyama @okuyama_haruhi
pic 6-8 by Yayoi Arimoto
@yoyomarch

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カッチのマルワリシープウールショール

2月になりました。まだまだ冬は続きます。

 

カッチのラバーリーの方々が飼っている羊の毛を、ヴァンカル(Vankar)と言われる織り師が織って仕上げたショールのご紹介です。

 

 

 

 

マルワリシープウール手織フリンジショール

 

ウールといえば「柔らかいもの」というのが当たり前になっている昨今、ウール元来の粗野さを残した布は新鮮です。ひとたび纏えば、まるでそこに一頭羊が佇んでいるかのような風情に。

 

日中暑く、夜は寒い砂漠に生きる民が活用してきた布なだけあって、日差しの暑さや寒さにも強く、しっかり実用性も兼ねています。

 

こちらは、Shamji Vishram Valjiが手がけたデザイン。糸を藍染したものと、ラックとアカシアで染めたものがあります。一見、藍の色の方が伝統的で、ラックとアカシアの組み合わせの方がモダンにも見えますが、実は逆なのです。

 

ラックとアカシアこそ、伝統的にヴァンカルが糸染してきた色。そして藍染は、ヴァンカルの歴史において、彼らが初めて手がけたと云われています。Shamjiが自ら作った藍染の甕で糸を染めています。(現在、その藍は弟のDineshや甥のAshokが中心になって守っています。)

 

大判のショールとして、性別問わずお使いいただけます。お車での移動のときなどは、コート代わりにもなります。ソファにかけてもよし。ベッドの足元にかける、ベッドスローにもなります。

 

カッチのヴァンカル達に手がけていただいた、古くて新しい冬の大陸布をお楽しみにください。

 

* 現在開催中の東京OUTBOUNDさんの展示でもご覧いただけます。

カッチのマルワリシープウールコート

photo by Yayoi Arimoto

 

手織シープウールスタンドカラーコート(ブラウン)

手織シープウールxカラコットンスタンドカラーコート

 

最初に生地を作っていただいてから2年、製品にしてさらに2年。企画展でも完売が続き、なかなかオンラインショップでご紹介ができなかったカッチ・マルワリシープウールコートの待望の登場です。

 

ラバーリーの方々が飼っている羊の毛を織るのが、ヴァンカル(Vankar)と言われる織り師の元来の仕事。彼らが手がける在来種のシープウールは、まるでその毛の持ち主の動物がそこにいるような存在感です。

 

この数年、彼らのショールをご紹介するたびに人気なので、ヴァンカルのShamji Vishram Valji氏に依頼し、さらに撚りをかけ打ち込みを増やしていただき、縫製に耐えうるレベルに改良を重ね、コートを仕立てました。

 

カッチウールのその野趣溢るる感じを楽しみつつも、ライナーにはベンガルの手織シルクジャガードをあしらっているので快適に着用いただけます。

 

カッチのヴァンカル達と手がける、古くて新しい冬の大陸布をお楽しみにください。

 

*1月30日から開催の東京OUTBOUNDさんの展示では、カッチのマルワリシープウールショールやコートをご覧いただけます。

 

Shamji Vishram Valji

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何人かの職人は、コロナ期の活動日誌の如く、日々取り組んだ作品や村の様子を私宛に送ってきてくれる。 Shamji Vishram Valji(Vankars)もそのひとり。 写真は、Dana、または、タンガイルといわれるノットを織り込んだ作品。力強いボーダーは彼の地の伝統だが、藍染で表現するのは、実は新しい試みである。 尤も100年以上前はこうしたものがスタンダードだった可能性もなくはないが... 砂漠の民の布片は、グドゥリ(カンタ)などに再利用された上、過酷な環境のなかで土に還り、ほぼ現存することはないので真相は分からない。 彼の作品は沢山あるので、一度Gaam no Otloとは分けてご紹介する機会があるかもしれない。 #textureoftheday #shamjibhai #shamjivankers @vankar_vishram_valji #dana #tangail #indigodye #bhujodi #kutch #kachchh #calicoindiajp #calico @gaam_no_otlo @calicoindiajp

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texture of the day: Bakhia Stitch by Dhebariya Rabari ladies

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Kala Rakshaが手掛けるDhebaria Rabariのバキアステッチ。 同じDhebaria Rabariの刺繍で、同じようなモチーフでも、キヤリコが、QASABと取り組んでいるアップリケ刺繍とは、表情が随分と違います。 こちらは元々男性のジャケットなどによくあしらわれてきた刺繍表現です。素朴で、軽みの美しさがあります。 デリーのアトリエにも冬は同じクッションカバーがありました。 (ああ、アトリエは、今どうなっていることでしょう!) 私たちがみると、中央に「田」と読めてしまいますが... 笑、錯覚ということにしておきましょう。 こちらは、Gaam no Otlo project @gaam_no_otlo でご紹介しています。 キヤリコのオンラインサイトにもアップいたしました。 Gaam no Otlo Projectは、ロックダウン下のインドで職人が手がける作品や素材商品を、CALICOがデザイン介入をせずにそのままご紹介し、受注生産するプロジェクトです。 #textureoftheday #kalaraksha #dhebariarabari #rabari #cusioncover #kalacotton #handembroidery #indiantextiles #田 #gaamnootlo #calicoindiajp #calico @kalaraksha @gaam_no_otlo @calicoindiajp

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Dhebaria Rabari Bag

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Good Sunday morning....✨ 松本、六甲、静岡の各地でキヤリコ展、開催中です。まだ落ち着かない状況の中、足を運んで下さったお客様、遠方よりお問い合わせを下さったお客様に感謝です。 7月には、長崎、東京でも企画展を予定しておりますが、まずは事態の一刻も早い鎮静化を祈っております。 写真は、キヤリコが企画デザインし、カッチのNGO Qasabがコーディネートしてお作りいただいているデバリヤラバーリーのアップリケ刺繍バッグ。 カッチのカラコットン×カッチの織り師による手織り×アジュラック染の残布×デバリヤラバーリーの女性たちによる一点一点オリジナルのアップリケ刺繍、というカッチならではのinterdependency(相互に支え合うしくみ)によってお作りいただいています。 現地でよく似たデザインや、触発されたといって下さるプロジェクトもいろいろ登場しています。Qasabとデバリヤラバーリーの女性たち、Khamirとカラコットンを織るvankarの方々、アジュラック染の職人さんたちとこのような、手仕事のよき流れを作れたことが嬉しいです。 お宝アンティークの宝庫でもあるカッチですが、時が経って尚、よい品になるものを新しく創造するお仕事を志していけたらと思います。 写真1、2枚目は、今年初めてお作りした小さいサイズ。(3枚目が、従来品との比較です。)ロックダウンの影響で、まだ全量が届かず、各会場1、2点のご紹介となります。 (2、3枚目の写真現物は、キヤリコのオンラインでご紹介したもの。SOLDOUT済です) 写真4枚目は、小林の私物。左が初号機、右が二代目です。どちらもよく育ち、今ではだんだん使うのが惜しくなりました。特別なお出かけに使っています。 #thankyou #exhibition #matsumoto #rokko #shizuoka #dhebariarabari #qasab #kalacotton #khamir #vankar #ajrakh #kutch #kachchh #interdependency #livingtradition #indiantextiles #calicoindiajp #calico @pankaj.shah63 @qasab.kmvs @khamircrafts @sufiyankhatri @ibrahim.khatri.545 @tekura_miyairi @tekura2013 @fukugido @fukugido_staff @suguri.nakamachi @fumie_calico

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texture of the day: Handwoven Yardage from Bhujodi

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今年の1月、カッチのBhujodiにあるShamjiの工房にて。 昨冬からコートにお使いしているローカルシープウールの生地を織っていただき、敷地内で干している様子。 他にもShamji自らいろいろな試し織りをしていただきました。 そんなShamji達familyが手掛ける手織りのシルク生地。 Gaam no Otlo project @gaam_no_otlo でご紹介しています。 キヤリコのオンラインサイトにもアップいたしました。 ○ Gaam no Otlo Projectは、ロックダウン下のインドで職人が手がける作品や素材商品を、CALICOがデザイン介入をせずにそのままご紹介し、受注生産するプロジェクトです。 #textureoftheday #shamjivankers #vankarvishramvalji #ashoksiju #rameshsiju_ #bhujodi #handspun #handloom #handwoven #kutch #kachchh #gaamnootlo #indiantextiles #calicoindiajp #calico @shamjisiju @vankar_vishram_valji @dineshsiju11 @siju_7 @calicoindiajp @gaam_no_otlo

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Textures of Rabari... coming back soon!

QasabとKhamirと共に、カラコットンとアジュラックの残布を使い、ラバーリーの女性たちにアップリケを施していただくことではじまったCALICOのラバーリーバッグプロジェクト。 久しく在庫がありませんでしたが、コロナ禍をくぐり抜け、一部が日本に届いております。 今回は、多くの皆さまのご要望にお応えして小さめのサイズもご用意。 近日中にオンラインサイトに登場します! coming soon...の予告でした。 #comingsoon #rabariproject #debriyarabari #qasab #khamir #ajrakh #interdependence #collaboration #calicoindiajp #calico

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Kutch Collective Show in New Delhi

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Kutch collective show! has started at Aga Khan Hall from Feb 14th to 16th, 10am to 7:30pm. Pictures are: Bengali Saree and materials meet Kutch embroideries through Shrujan. Desi animals on Desi cotton and wools by Khamir... 本日より16日まで、アガカーンホールにてカッチのクラフト団体によるイベントが開催されています。 CALICOが2018年に企画実行支援させていただいた大阪うめだ阪急カッチの布展をひとつの契機に、協力体制をさらに強くし、団体の垣根を越えての展示販売活動を継続されています! デリーのみなさま、是非覗いてください。 #kutch #kachchh #collective #kutchasrollmodel #indiantextiles #india #agakhan @shrujanindia @lldcshrujan @khamircrafts @kutchcraftcollective @kalaraksha @calicoindiajp

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デバリヤラバーリーとのプロジェクト 黒シリーズ

染めと織り師

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in Bhujodi... at Shamji "Khatri“ Vankar and his family place. 藍染のクオリティの高さで、近ごろ話題のShamjiやDineshの家族が運営する染スタジオ。 本職?は、織り師。 染めを代々やるKhatriは、基本生地染め中心で、糸染にはなかなか手が回らないので、それなら自分でやりたいと、25年くらい前にはじめたという。 温度調節に山羊のフンをまいたり、ジヤグリーやデーツのみならず、ハチミツを入れてみたり、彼らの織物と同じようにすごく拘っている。 ShamjiはまるでKhatriだ、と、Khatriにも言われ、一目置かれている。 写真はShamjiの藍甕で染めさせてもらったCALICOのエアリーストール。 #indigo #dyer #shamjivishramvalji #vankar #weaver #khatri #bhujodi #kutch #kachchh #gujarat #indiantextiles #calicoindiajp #calico #CALヰCO @vankar_vishram_valji @calicoindiajp

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ローカルシープの毛織物

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Malwari sheep wool goods made by Shamji from Bhujodi Kutch are also exhibiting at Teshigoto Gallery at 7th floor, Hankyu Osaka. カッチにある織り師(Vanjar)の村Bhujodiにて、Shamji Vishram Valjiやその一族、NGO Khamirなどが復興に力を注いでいる、インド原種の羊(ローカルシープ)の毛を使った織物。油分が多く、粗野な印象ですが、動物がそこにいるかのような温かみがあります。 ウールショール一枚あれば、寒い夜でもまだまだコート知らずです。 うめだ阪急7階手仕事ギャラリーにて、12回まで展示販売中です。 #malwarisheepwool #localsheepwool #desiwool #indiantextile #bhujodi #kutch #handloom @vankar_vishram_valji #calicoindiajp #calico

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カッチウールのコート

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With a great support of Shamji bhai, the master weaver from Bhujodi, we have launched Local Sheep Wool Coat line...! 今秋冬のキヤリコの展示会。約2年かけておつくりいただいたカッチウール(マルワリウール、デシウールと呼ばれるローカルシープウールの総称)のコートが初登場です。 ラバーリーの方々が飼っている羊の毛を織るのがそもそものバンカル(vankar)といわれるカッチの織り師のお仕事。この数年、彼らのショールをお持ちするたびに人気なので(注: 動物がいるような、圧倒的な存在感のためと思っている)、さらに撚りをかけ、打ち込みを増やしていただき、縫製に耐えうるレベルにしていただきました。 カッチウールの、その野趣溢るる感じを楽しみつつも、ライナーには、ベンガルの手織シルクウールがあしらわれているので、快適に着ていただけます。 関西は、京都イシスさん(展示は明日17日まで)、関東はこれからご案内する鎌倉ファブリックキャンプさん、名古屋はサハンさんにてご覧いただけます。 *数量限定になります。写真最後(撮影ご協力: @yoshidayahirokoさま、ありがとうございます!) の白は完売し、引き続きインドにて生産中です。 #kutchwool #localsheepwool #desiwool #vankar #shamjivankar #bhujodi #kutch #kachchh #indiantextile #calicoindiajp #calico @kanaisis @vankar_vishram_valji @calicoindiajp

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カッチの光景

Raja Acharの工房