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この春のArchana Kumari
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アルチャナの作品
2013.09.26 Thursday
カンタ刺繍の村 Krishna Kisor家
久々のカンタ刺繍の村。
秋晴れの中、コルカタから電車で3時間、車で2時間かけて訪れました。電車の中は、ガムチャ売りのおじさんに、ハーモニウム(リード・オルガン)を弾くおじさん。哀愁たっぷりで、ベンガルにいるって気にさせられます。
道中はいろんなアニマルたちとすれ違います。小さなヤギや犬が道路で立ち往生していることもしばしば。この辺りの運転手は動じることなく上手に除けていきます。
カンタの村といっても、カンタ(刺繍)だけでありません。生地そのものを織るために、生糸をひっぱり(写真奥)、繰るところから村の中でやっています。
彩色を施す人も。今回であったビューティたち。
もはや、神秘です。
村の中で布への彩色や刺繍を手掛ける工房をやっているKrishnaさん一家。
彼は元々刺繍などを教える学校の先生でした。彼のデザインしたものも多いです。村の若者中心に、22人もの人が彼の家で働いています。今回は、日本でカンタ刺繍を扱いだしたわたしたちが、これまで日本のお客様たちからいただいてきたさまざまなリクエストや期待を彼らに託してきました。
ただ、これまでも同じように託してきたのですが、時間がかかるうえ、作り手さんたちがそれぞれ作りたいものがあって思った通りにいかないことが多いのも事実。作りたいものを作るからこそ、あのチクチクの根気に耐え、素晴らしいものに仕上がるとも思います。実際、わたしたちが頼むもの以上に、涙を流したいすばらしいデザインが本当にたくさんあります。
彼らが伝統的にやってきていること、創意工夫でやってきていることと、人々がほしいと思っているもの(サイズやクオリティ、ちょっとしたテイストや趣向など)の交差点で、一緒に新しいアートプロダクツを生みだしていけたらステキだなあと思っています。
何か月か先には日本の皆様のお手元にも届くと思います。お楽しみに!
F
2012.11.21 Wednesday
カンタ刺繍の村 Muslim Shekh家
ベンガル4日目。2軒目の訪問となるのが、豊かな田園の中にあるMuslim Shekh家。
こちらはよく喋る肝っ玉お母さんがすべてを取り仕切っている様子。NGOのアショクさん、買い取り交渉で詰められているようです。笑(アショクさんはバイヤーです)ただただ見守るお父さん。
カンタの腕前もピカイチです!
地元大学に通うかなこさんにお母さんの作品をきてもらいました。
まさにベンガルの姫。
お母さんにそっくりな娘さん。
なんて・・・女系家族的記念撮影!
「ベンガルは関西ぽい」と常々思っているのですが、お母さんには大阪あたりで以前あったことがある気がしてなりません。とってもベンガルらしい、明るいご家庭でした。通常村ではこちらから質問することが多いのですが、ここではお母さんと娘さんが、わたしたちが分かろうと分かるまいと気にもせず、ニコニコ笑いながらベンガル語でたくさん話しかけてくれました。インドにきて灼けて大分黒くなっているのですが、お母さんと娘さんに「白い」「白い」と随分いわれました。
F
2012.11.15 Thursday
カンタ刺繍の村 Ismile Shekh家
ベンガルツアー4日目。私たちのパートナーである現地NGOのアショクさんと共に、カンタ刺繍をつくってくれるパートナーが住むいくつかの村を訪ねました。
まず訪問したのはShekhさん一家。長男、次男、三男と彼らのお母さんと奥さん、子供達、合わせて15人の大所帯でした。それぞれの奥さん、4人がカンタ刺繍をつくっていました。(数が合わないのは長男に2人奥さんがいるからでした。ムスリムの家ではよくある話です。)
写真左から次男の奥さん、Sarina Bibiさんと、三男の奥さん、Mariam Bibiさん。
Sarina Bibiさんはベンガル語でグリラムといわれるランニングスティッチ(ノクシカンタの場合空白部分に縫われているやつです)、Mariam Bibiさんはチェリ(楔模様の刺繍)やティップ(丸刺繍)などのやや複雑なスティッチが好きだそう。
下の写真は、長男の第1婦人 Sahajatikathuさん。州から表彰されたカンタ刺繍暦25年のベテラン。写真は模様の下絵をトレースしている様子。
Ariabecomさん。長男の第2婦人。彼女もグリラムがすきだそう。
どのカンタ刺繍を選ぶか交渉中の長男IsmileさんとNGOのアショクさん。こちらの家ではカンタ刺繍を商うのは男性の仕事となっています。
15人家族を温かく見守るRokiya Bibiおばあちゃんです。
女性の部屋にはステキにカゴが飾られていました。用の美。
皆で記念撮影。一家の長らしく真ん中に座っているIsmileさん。でも、一番テレていたような。。w
最初は緊張していた家族もやがて打ち解けて。談笑する日印女子たち。ユキさんの隣は、今回同行してくれた地元大学で染色を学ぶかなこさん。
最後は名残り惜しく。
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2012.11.14 Wednesday
ノクシカンタ
カンタ刺繍のデザインは奥が深く、ベンガルに行く度に新しいデザインの発見があります。
元々はシンプルにチクチク縫られた、日本の刺し子のような素朴な布が好みだったのですが、最近はインドの風土の影響か、大きな花柄や鳥の文様が縫い込まれたデザインの美しいものも気になって仕方がありません。中でもデザインの空白部分にラインスティッチ(ベンガル語でグリラン)を施してあるものをノクシカンタ(ノクシはベンガル語でデザインの意味)といいます。
ノクシが入っていると調和と華やかさが増します。
白もステキです。
鳥の文様です。
以上はすべて、New DelhiのブティックホテルTHE ROSEにて今月29日まで展示販売中です。
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2012.11.14 Wednesday
カンタの定番 ラリーキルト
日本人には馴染み深い刺し子の刺繍。インドにも様々な種類の刺し子の刺繍が存在し、それらはカンタ(Kantha)と呼ばれています。これから様々なカンタを少しずつご紹介させていただきます。
写真はコットンのスティッチカンタ(Stitch Kantha)、あるいはラリーキルト(Rally Quilt)とも呼ばれます。バングラデシュ、西ベンガルなどベンガル地方を中心に、幅広い地域でつくられています。
カンタは元々は着終わった古いサリーを合わせて、再利用する目的で各家庭でつくられているものです。カンタにすることで丈夫になり、赤ちゃんのおくるみやラグ、ベッドカバーなど、様々な用途で使われます。写真は、ベンガルの農村の軒先にかかっていたジャムダニ織サリーのカンタ。
家々の記憶をもった布たちを合わせたカンタは味わい深く、いろんな想像をかきたてられます。写真は、コルカタのカリー寺院のプールにかかっていたカンタ。
最近は最初から売る目的でつくられているカンタも多いですが、こういうカンタこそ生活にとけ込んだカンタの中のカンタともいえます。
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