キルトのショルダーバッグ

バングラデシュのリビングブルーとキヤリコで企画し、お作りしているキルトのショルダーバッグ。 昨年ご紹介し、あっという間に完売してしまい、再度お作りいただきました。キヤリコのオンラインではまだご紹介できていませんが、ワーペンウエフト各会場、白灯さん、クヌルプさんでご紹介中です。 repost from @hakutou_3 ワーペンウエフト2020 in OSAKA より . LIVING BLUE カンタショルダーバック . / ホワイト 31,000円+tax . / インディゴ ダークグレー 33,000円+tax . . 布地いっぱいに埋め尽くされた刺し子。 注がれる 時間と、手触り 感じてもらえますように。 . ワーペンウエフト2020 in OSAKA 9/3まで🚩 . . #白灯#calicoindiajp #livingblue #ワーペンウエフト2020 #カンタショルダー @livingblue.bangladesh @machida_knulpaa @warpandweft @yammakko @calicoindiajp

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この春のArchana Kumari

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この春。アルチャナ=クマーリとは、様々なプロジェクトを構想している途中だった。 全貌はまだ書けないが、作品作りに集中できるように、その傍らで、安定収入にもなるものづくりのポートフォリオを考えていた。 デリーで、CALICOの残反・ハギレをつかったものづくりをする「CALICO ちいさな布の会」とはじめた小さなスジュニ刺繍のドールもそのひとつで、とても好評だった。 普段ぬいぐるみをあまりつけたりしない小林も、COVID-19の不穏な気配が漂いだしたタミルナド旅のお護りに、バッグにつけていった。 3月のアトリエ・オープンとちいさな布の会のために、デリーに来てもらう予定をしていたが、電車のチケットがなかなかとれず断念した。そういうしているうちに、外出規制・渡航規制の気配が濃厚となり、ロックダウン直前の臨時便で急遽日本に戻ってきた。 アルチャナとは1月以来、会えずじまいとなった。 その後、毎週のように村のアルチャナから送られてくる作品やイメージ。 本人の許可を得ていくつかをご紹介し、インドの様子を皆様と分かちたい。 photo by Archana Kumari ーーー 3/22 「村の方は大丈夫だ」(私がインドを発った日) 3/25 「アトリエとプリタム(アトリエ・マネージャー)は大丈夫か」と連絡がある。「ロックダウンは長引きそうだ」と。 4/2 安否を確認し合う。 4/8 様々な作品のイメージが送られてくる。Gaam no Otlo Projectのコンセプトを説明する。 4/13 川を中心とした、村の作品が送られてくる。素晴らしいが、何かに寄せてきているような気もしてならない。Gaam no Otloのために、ビハールの”土”の写真も送ってもらう。 4/26 「村で他の人を脅かすひとたちがいる。うまく説明ができないが、次に会えたら話す。怖い。安心して眠れない。」 「自由がない感じがする。いつまで続くかわからない。」 5/5 アルチャナ の誕生日。「雨がすごい」という。 5/14 私が気に入っていた出産する女性のシリーズの写真を送ってくる。元々私がいただいたものと少し様子が違うが、村の日常が見えて面白い。「ロックダウンはもっと長引くと思う。」という。 5/21 マンゴーを食べて元気で、とメッセージをすると、「今年はマンゴーが遅くて、もう少し先。ライチーも遅い。どちらもあまりたくさん出回っていない。」という。「電車が再開し、出稼ぎの人たちが戻ってくる。何千キロも歩いて戻ってくるひともいる。」「ビハールは、プライベートスクールもなく、コーチすることもできず仕事がない。日用品や野菜売りになるしかないが、それも皆の仕事にはなり得ない。食べていけない。」 すぐに生地を入手できてとりかかれる、そして、人気なので在庫リスクがあまりない、白x白のクッションカバーを作ろう。と提案した。「ちいさな布の会」の方々にシェアするとすぐにオーダーしていただいたり呼応してくださった。ありがたい。 5/29 スジュニ刺繍のマスクの写真が送られてきた。 6/3 サリーのカンタを纏った牛の写真が送られてきた。ついに実ったライチーの写真も。 6/6 新しい境地なのか、瞑想のようなシンプルなスジュニの写真が送られてきた。 6/7 とうとう、何か、”たどり着いた”何かが送られてきた!でも、お披露目まではまだ少し先だ。 ーーー 上述の通り、5/21に、アルチャナと”白のクッションカバー”をたくさん作ろうと決めました。手仕事の良さはその自主性に基づく個性や多様性でもあるので、CALICOでは、売れるものだけたくさん作ろうというやり方をなるべくしないようにしていますが、今回は非常時ということで、ご予約受け付けております。 是非、各地のギャラリーさん、CALICOのオンラインショップにお申し込みください。 アルチャナ=クマーリと村の女性たちによるクッションカバー(ホワイトxホワイト) 5500円(税別) Archana Kumari スジュニクッションカバー(インドの街角より) - CALICO キヤリコ:インド手仕事布の世界 http://www.calicoindia.jp/?pid=150417401 #archanakumari #sujuni #bihar #lockdown #villageinbihar #cusioncover #indiantextiles #calicoindiajp #CALICO @sujuniembroidery @fumie_calico @spica_beppu @suguri.nakamachi @tekura2013 @tekura_miyairi @fukugido @fukugido_staff

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アルチャナの作品

デリーに戻った翌日、アルチャナがやってきて、久々の長いミーティング。新しい共同作品の確認とともに、彼女の出発点となったオリジナルの作品やそのルーツともなる彼女の母、祖母の手による、ミティラー画の影響も感じる作品を並べて。 一時は、閉鎖的な村で、妬みのような圧力で目立った活躍ができなくなり、塞ぎ込んでいたアルチャナだか、いろんな支えがあり、すっかり元気になって活動している。 CALICOもただ美しき刺繍の仕事をつくる、というところから一歩踏み出て、一アーティスト、先駆者としての彼女のこれからに一層寄り添いたい。 作家性の高いオリジナルの作品、伝統をさらに掘り起こすような作品。カッチやバングラデシュでの取り組みを事例にいろんな可能性を話した。 そんな彼女の村には数多の女の子、子供たちがいて、彼女のことを期待と憧れをもってみているはず。 最後の写真は、インドのcraftの本に収蔵されている彼女の作品。アノニマスの作品として扱われ、名前はない。 #archanakumari #aunam #bihar #onedayafternoon #calicoindiajp #calicotheatelier #calico #sujuni

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カンタ刺繍の村 Krishna Kisor家

久々のカンタ刺繍の村。

 

秋晴れの中、コルカタから電車で3時間、車で2時間かけて訪れました。電車の中は、ガムチャ売りのおじさんに、ハーモニウム(リード・オルガン)を弾くおじさん。哀愁たっぷりで、ベンガルにいるって気にさせられます。

 


道中はいろんなアニマルたちとすれ違います。小さなヤギや犬が道路で立ち往生していることもしばしば。この辺りの運転手は動じることなく上手に除けていきます。

 


カンタの村といっても、カンタ(刺繍)だけでありません。生地そのものを織るために、生糸をひっぱり(写真奥)、繰るところから村の中でやっています。


彩色を施す人も。今回であったビューティたち。


もはや、神秘です。


 

 

村の中で布への彩色や刺繍を手掛ける工房をやっているKrishnaさん一家。


彼は元々刺繍などを教える学校の先生でした。彼のデザインしたものも多いです。村の若者中心に、22人もの人が彼の家で働いています。今回は、日本でカンタ刺繍を扱いだしたわたしたちが、これまで日本のお客様たちからいただいてきたさまざまなリクエストや期待を彼らに託してきました。


ただ、これまでも同じように託してきたのですが、時間がかかるうえ、作り手さんたちがそれぞれ作りたいものがあって思った通りにいかないことが多いのも事実。作りたいものを作るからこそ、あのチクチクの根気に耐え、素晴らしいものに仕上がるとも思います。実際、わたしたちが頼むもの以上に、涙を流したいすばらしいデザインが本当にたくさんあります。


彼らが伝統的にやってきていること、創意工夫でやってきていることと、人々がほしいと思っているもの(サイズやクオリティ、ちょっとしたテイストや趣向など)の交差点で、一緒に新しいアートプロダクツを生みだしていけたらステキだなあと思っています。


何か月か先には日本の皆様のお手元にも届くと思います。お楽しみに!


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カンタ刺繍の村 Muslim Shekh家

ベンガル4日目。2軒目の訪問となるのが、豊かな田園の中にあるMuslim Shekh家。

 

こちらはよく喋る肝っ玉お母さんがすべてを取り仕切っている様子。NGOのアショクさん、買い取り交渉で詰められているようです。笑(アショクさんはバイヤーです)ただただ見守るお父さん。

 

カンタの腕前もピカイチです!

 

地元大学に通うかなこさんにお母さんの作品をきてもらいました。

まさにベンガルの姫。

 

 

お母さんにそっくりな娘さん。

 

なんて・・・女系家族的記念撮影!

 

「ベンガルは関西ぽい」と常々思っているのですが、お母さんには大阪あたりで以前あったことがある気がしてなりません。とってもベンガルらしい、明るいご家庭でした。通常村ではこちらから質問することが多いのですが、ここではお母さんと娘さんが、わたしたちが分かろうと分かるまいと気にもせず、ニコニコ笑いながらベンガル語でたくさん話しかけてくれました。インドにきて灼けて大分黒くなっているのですが、お母さんと娘さんに「白い」「白い」と随分いわれました。

 

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カンタ刺繍の村 Ismile Shekh家

ベンガルツアー4日目。私たちのパートナーである現地NGOのアショクさんと共に、カンタ刺繍をつくってくれるパートナーが住むいくつかの村を訪ねました。

 

まず訪問したのはShekhさん一家。長男、次男、三男と彼らのお母さんと奥さん、子供達、合わせて15人の大所帯でした。それぞれの奥さん、4人がカンタ刺繍をつくっていました。(数が合わないのは長男に2人奥さんがいるからでした。ムスリムの家ではよくある話です。)

 

写真左から次男の奥さん、Sarina Bibiさんと、三男の奥さん、Mariam Bibiさん。

 

Sarina Bibiさんはベンガル語でグリラムといわれるランニングスティッチ(ノクシカンタの場合空白部分に縫われているやつです)、Mariam Bibiさんはチェリ(楔模様の刺繍)やティップ(丸刺繍)などのやや複雑なスティッチが好きだそう。

 

下の写真は、長男の第1婦人 Sahajatikathuさん。州から表彰されたカンタ刺繍暦25年のベテラン。写真は模様の下絵をトレースしている様子。

 

Ariabecomさん。長男の第2婦人。彼女もグリラムがすきだそう。

 

どのカンタ刺繍を選ぶか交渉中の長男IsmileさんとNGOのアショクさん。こちらの家ではカンタ刺繍を商うのは男性の仕事となっています。

 

15人家族を温かく見守るRokiya Bibiおばあちゃんです。

 

女性の部屋にはステキにカゴが飾られていました。用の美。

 

皆で記念撮影。一家の長らしく真ん中に座っているIsmileさん。でも、一番テレていたような。。w

 

最初は緊張していた家族もやがて打ち解けて。談笑する日印女子たち。ユキさんの隣は、今回同行してくれた地元大学で染色を学ぶかなこさん。

 

最後は名残り惜しく。

 

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ノクシカンタ

カンタ刺繍のデザインは奥が深く、ベンガルに行く度に新しいデザインの発見があります。

 

元々はシンプルにチクチク縫られた、日本の刺し子のような素朴な布が好みだったのですが、最近はインドの風土の影響か、大きな花柄や鳥の文様が縫い込まれたデザインの美しいものも気になって仕方がありません。中でもデザインの空白部分にラインスティッチ(ベンガル語でグリラン)を施してあるものをノクシカンタ(ノクシはベンガル語でデザインの意味)といいます。

 

ノクシが入っていると調和と華やかさが増します。

 

白もステキです。

 

鳥の文様です。

 

以上はすべて、New DelhiのブティックホテルTHE ROSEにて今月29日まで展示販売中です。

 

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カンタの定番 ラリーキルト

日本人には馴染み深い刺し子の刺繍。インドにも様々な種類の刺し子の刺繍が存在し、それらはカンタ(Kantha)と呼ばれています。これから様々なカンタを少しずつご紹介させていただきます。

 

写真はコットンのスティッチカンタ(Stitch Kantha)、あるいはラリーキルト(Rally Quilt)とも呼ばれます。バングラデシュ、西ベンガルなどベンガル地方を中心に、幅広い地域でつくられています。

 

カンタは元々は着終わった古いサリーを合わせて、再利用する目的で各家庭でつくられているものです。カンタにすることで丈夫になり、赤ちゃんのおくるみやラグ、ベッドカバーなど、様々な用途で使われます。写真は、ベンガルの農村の軒先にかかっていたジャムダニ織サリーのカンタ。

 

家々の記憶をもった布たちを合わせたカンタは味わい深く、いろんな想像をかきたてられます。写真は、コルカタのカリー寺院のプールにかかっていたカンタ。

 

 

最近は最初から売る目的でつくられているカンタも多いですが、こういうカンタこそ生活にとけ込んだカンタの中のカンタともいえます。

 

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